経営者として福利厚生を考えて
多くの県で、民間の福祉従事者の退職金を中心とした共済制度があるようですが、当県にはありません
施設長の集まりで、民間の福祉従事者の退職金を中心とした他県の共済制度のことを知りました。
慶弔見舞金をはじめリクリエーションなどの福利厚生を行っている県もあるようで、県により内容は異なるようです。また、福利厚生の充実を図るという目的でソウェルクラブに加入している法人が多いことを知りました。
同じ社会福祉法人で同じような福祉サービスを提供していますが、県が違うと職員の福利厚生の内容が違うようです。このことがきっかけとなり当法人の福利厚生を見直すことになりました。当法人の福利厚生は、結婚と出産の祝い金だけでした。掛金の財源を捻出し、全国規模のソウェルクラブに加入し、当法人職員の福利厚生が飛躍的にアップしました。
ワンポイント
県単位の共済制度は、退職金が中心の制度で、福利厚生をおこなっていないところもありますし、福利厚生が充実しているところでも、給付の種類や給付額、掛金などの内容はさまざまです。近年、複数県の施設・事業所を経営している法人が増えていますが、こうした法人ではソウェルクラブの加入が有効です。
非正規職員もソウェルの会員に
ソウェルクラブに加入して8年目になります。職員2名が今年の3月末で定年となり4月から引き続き非正規職員(パート)として勤務して頂くことになりました。
再雇用の件をお話しすると、「できれば引き続きソウェルクラブを使いたい」という要望がありました。また、パートの方からも「正規職員は、退職金制度もあるし、福利厚生も充実していてうらやましい」という声が出されました。こうした声をもとに理事会で「パート職員全員がソウェルクラブに加入する」ことが承認されました。健康生活用品をどれにするかで休憩時間の会話も和やかでにぎやかになりました。こんなに喜ばれ、職場の雰囲気が変わるなら、もっと早く対応すればよかったと思っています。
ワンポイント
非常勤職員を対象とした5,000円で加入できるサービスもありますので、是非ご検討下さい。
職場のメンタルヘルスをスタート
当法人は、特養のほかデイなどの在宅サービスを行っています。ここ数年で、急な欠勤を度々する職員や数カ月で退職する職員が数名出ました。その理由は、利用者やそのご家族、職員間などの人間関係によるストレス、交代勤務による体調不良やご家庭の問題などがあるようです。職場として対応や予防策について専門家に助言を受けたいと思い、メンタルヘルス講習会への参加を決めました。
講習会では、エコグラムという性格適正検査やストレスチェックなどを体験し、ストレスにも色々なパターンがあること、その解消方法や人間関係を円滑にするポイントなどを教えて頂きました。受講後は、幹部職員を集めて、法人としてメンタルヘルスに取り組んでいくことを説明しました。職場での取り組みを深めるために、次回の講習会から職員も参加させたいと考えています。
ワンポイント
ソウェルクラブの講習会は、受講料、教材費が無料です。